マンションやアパートなどの賃貸物件でNURO光を引きたい場合、必ず必要になるのが「管理会社に工事許可を得る」ことです。
一見カンタンに思える管理会社への交渉ですが、実はこれがなかなかうまくいかないのです。中には「工事」という言葉を使っただけで、管理会社から許可がもらえなかったというケースも少なくありません。インターネットの工事と言われても、何をするかわかっていない管理会社がまだまだ多いのです。
ここでは、賃貸物件でも管理会社にスムーズに工事の許可が得られるよう、交渉の仕方のコツをまとめました。
管理会社への連絡の仕方
インターネットを新たに引きたい場合、必ず管理会社への確認が必要になります。
管理人や大家さんが駐在している物件であれば、まずはその人に確認を取りましょう。その人で判断できない場合は、しかるべき連絡先を教えてくれるはずなので、教えられたところに連絡すれば大丈夫です。
管理人や大家さんがいない場合、管理会社に直接確認する必要があります。連絡先は、1階のエントランスに連絡先が書いていることが多いです。そこに無い場合は部屋を契約した際の仲介業者や、契約時の書類を確認しましょう。
どちらに確認する場合も、まずは「インターネットを引きたいがどうしたらよいか」と質問から始めると良いです。いきなり「許可が欲しい」と言われても、担当者がインターネットに疎い場合は不審に思ってしまい、話がうまくできないことが多いです。既に申込したいプロバイダが決まっている場合でも、最初は質問ベースで話をしてから具体的な話をするようにしましょう。
なお、工事の許可についてプロバイダに提出する書類等はありません。管理会社や大家さんとの口約束で問題ありませんが、後々揉めたりしないようにスマホで録音したり、紙に書いて残しておくなどの「保険」は考えておいた方がいいかもしれません。
スムーズに工事の許可を取るためのコツ
管理会社に工事の許可を得る必要があるわけですが、ここで正直に「工事したい」と伝えてしまうことで変に不審がられ、結果として工事の許可を得られなかったということがよくあります。誤解なく、それでいてスムーズに工事の許可を取るコツがありますのでご紹介します。
「工事」という言葉はできるだけ使わない
「工事」という言葉は、管理会社にとってはあまり良い言葉ではありません。建物に傷が付いたり、他の入居者に悪い影響が出たりするかもしれないという、マイナスな印象が強いのです。
ソネットからは「インターネット回線を引き込むために、壁に穴あけ工事を行う」と説明されます。それをそのまま建物所有者に伝えたくなりますが、上記のとおり「工事」と聞くとあまり良い印象を持たれないですから、アレコレ理由を付けられた挙句NGと言われてしまいます。
例えば「インターネットを引くために、業者が器具を取り付けにくる」と言い換えれば、印象は大きく変わります。少なくても、部屋の中が大改造されてしまうかも?という不安は与えなくなります。
作業時間を聞かれたら「10~15分程度」と答えましょう。実際、作業時間はそれくらいで終わります。
許可を取るためのもうひと押し
NURO光の公式HPに、「建物所有者向けの工事概要」というPDFが公開されています。
これは管理会社向けに作られた資料で、どういう工事を行うのかが図入りで詳しく説明されています。ソネットから発行されている正式な書類に該当しますので、管理会社から難色を示されそうな場合に活用しましょう。
作業を行うのはNTTであることを伝える
管理会社からの質問で多いのは「作業するのは良いけど、誰が行うの?」という質問です。ここではプロバイダのソネットとは言わず、NTTと答えましょう。
ネットで話題のNURO光とソネットですが、まだまだ世間の認知度は低いです。交渉相手がインターネットに詳しくなければ、よくわからない業者に建物をいじられたくないと思うのは当然です。NTTなら知名度は抜群ですから「NTTが行うインターネットの作業」と聞けば、割と快諾してくれます。
そして「NTTが作業する」、これはウソではありません。NURO光の回線は、NTTが使用していない光回線(ダークファイバー)を利用しているので、作業しにくる人は「ソネットから依頼を受けたNTTの人」で間違いありません。安心して「NTTの作業員が来る」と伝えましょう。
退去する際は器具などを全て元に戻すことを約束する
管理会社が一番気にする点としては、「現状復帰できるのか?」という点です。すなわち、元の状態に戻すことができるのかどうか、ということです。
これは、ソネットに頼めば問題ありません。有料とはなりますが、取り付けた器具を外したり、引き込んだ回線を元に戻す手配をしてくれます。建物所有者へは、「インターネットが不要になったり、退去するときには、取り付けた器具や引き込んだ回線は全て元に戻せる」と伝え、安心してもらいましょう。
交渉時によく聞かれる3つの質問
工事の交渉時、管理会社や大家さんからよく聞かれる3つの質問です。この3つは覚えておき、質問されてもスムーズに答えられるようにしておきましょう。
Q1.作業とは具体的にどういうことを行うのか?
A:建物に元からある配管に、インターネットの線を通す作業です。
マンションやアパートには、電話線を通すための配管が必ず準備されています。NURO光は、それを利用して部屋まで光回線を通します。併せて、部屋の中に光コンセントという器具を取り付けます。
配管が無い場合はエアコンダクトなど、元から空いている穴を使って引き込みします。引き込みに使える穴が何もなければ、直径1cm程度の穴を空けることになりますが、この場合は一旦作業を止め、改めて建物所有者へ許可を取ってから行います。
Q2.管理会社が当日やらなければいけないことはあるのか?
A:自分が工事に立ち会うので、特にありません。
建物内の構造によってはMDF(主配線盤)を調整することがあります。それが管理人室などの中にある場合は、入室して作業を行うことになります。念のため、MDFがどこにあるのかを聞いておきましょう。
Q3.万が一の責任はどこが負うのか?
A:何かあれば、ソネットに連絡するように言われています。
NURO光はソネットが提供する光回線サービスです。作業で何か問題が生じた場合は、ソネットに連絡すれば大丈夫です。契約者本人(=申込した人)の了承があれば、管理会社とソネットで直接やり取りできますので、まずは自分でソネットに相談しましょう。
まとめ
マンションやアパートといった集合住宅でインターネットを引こうとすると、必ず管理会社へ許可を取らなくてはいけません。でも管理会社に許可を取るのはポイントさえ押さえておけば実はとても簡単なんです。
管理会社は自分の物件に傷がつけられたり、取り返しのつかない改造をされるのではないかと不安に思ってしまうものです。結局「そういうリスクは一切ないので大丈夫ですよ」とだけ言えてしまえば管理会社が許可を出さない理由も無くなるのです。
- 信頼のおけるNTTがしっかりと工事をする
- 何かあっても回線の事業者がちゃんと責任を取る
- 取り返しのつかない改造を勝手にするようなことは無い
これだけわかってもらえたら管理会社も安心できますし、話はトントンと進んでいきます。だからあなたも安心して申込みをしてOKです。
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